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「キャリアガイダンス」をオンライン形式で初開催

高校1年生を対象とした「キャリアガイダンス」が11月21日、本校初となるオンライン形式で開催された。オンラインの特性をいかし、多様なバックグラウンドをもつ6名の卒業生が登壇。アメリカから参加した卒業生もおり、在校生は時折メモを取るなど興味深く耳を傾けた。

登壇したのは、いずれも各業界でトップを争う通信会社、プラントエンジニアリング会社、新聞社、広告代理店、国立大学発ベンチャー、総合商社に勤務する30歳を迎えた2009年卒業生。248人の生徒に対し、オンライン会議システム「Zoom」を通じて、各々が用意したスライドを投影しながら、10分強の持ち時間をフルに使い、講演した。

 

通信会社勤務の卒業生は、世界的スタートアップの日本展開に携わった経験を紹介した。希望がなかなか叶わないキャリアの中でも、チャンスを掴むための日々の準備を怠らない重要性を説いた。

 

プラントエンジニアリング会社勤務の卒業生は、自身の興味関心の変遷と、キャリア選択がどう連動していたかを説明。レゴブロックへの愛着から、世界中の人々の生活を支えるプラントエンジニアを志すに至るまでの過程を分かりやすく解説した。

 

少し視点を変えた講演をしたのは新聞社、広告代理店というマスメディア勤務の2名の卒業生。夢中になれるもの、ワクワクすることをみつけて打ち込むことが、自らのキャリアを切り開くことになることを、それぞれの経験から紹介した。そのうえで、まずはトライすること、トライしたことを主体的に楽しむことの意義を訴えた。

 

国立大学発ベンチャー社長の卒業生は特任助教との二足のわらじ。一流企業への就職という安定ではなく、「道なき道を行く」研究者を選んだチャレンジ魂を熱く語った。「グローバルなフィールドで活躍する研究者を目指すのであれば、博士号が最低ライン」と研究職に興味を示す生徒らに、高い目標を持つよう促した。

 

アメリカ在住の総合商社に勤務する卒業生は、高校生には馴染みのない総合商社の仕事を解説。また勉学は早い段階からコツコツと積み上げること、周囲への感謝を忘れない謙虚さを求めた。東大での挫折や、海外勤務の苦労には多くの生徒が聞き入った。

 

本校では中学3年生と高校年生を対象としたキャリアガイダンスを定期的に実施している。これまでは卒業生1名が講堂などに登壇する形式だったが、今年は新型コロナウイルス感染拡大にともない、新たな取り組みとして、複数名の卒業生を招聘し、オンライン形式で実施した。

 

生徒からは「多様なバックグラウンドをもつ先輩方の話を聞けて、今後の自分の進路が明確になった」や「先輩たちが実践してきた、自分の目標に向かって熱心に取り組み続ける姿勢を見習っていこうと思った」といった声が上がった。

 

登壇者となった卒業生からも「人生の節目である30歳というタイミングで、同期や後輩から刺激をもらえる貴重な機会になった」と好評だった。

 

今後もさらなる創意工夫を重ね、在校生の大学受験、ひいては将来のキャリアへのモチベーションを育むガイダンスを実施していく予定

 

※本記事は、登壇した卒業生らが中心となって、構成を考えてくれました。

 

(写真:オンラインキャリアガイダンスの様子)