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中2 水辺の学校
中学2年生は7月27日より山梨県西湖周辺で3泊4日の「水辺の学校」を実施しました。
初日の酪農体験(富士ミルクランド=静岡県富士宮市)では、牛へのエサやりや乳しぼりを通じて、普段飲んでいる牛乳がどのようにして食卓へ届けられているのかなどを知る、いい機会になりました。この体験で初めて牛に接する生徒も多く、牛の動きや匂いに圧倒されながらも、牛乳を届けてくれる酪農家の方々の大変さを身をもって体験することができました。体験後にある生徒は、「食べ物への感謝の気持ちをもっと持たなくてはいけない」と話していました。
2日目は富士の樹海を散策しました。地元ガイドの方々に樹海の成り立ちなどの説明をしていただきながら、6時間程度のコースをみんなで歩きました。途中、険しい坂道があり、苦労する生徒も多くいましたが、頂上で眼下に広がる雄大な樹海を目にし、ここまで登ってきて良かったと全員が感じたはずです。自然の美しさ・大きさ・厳しさに触れ、改めて自然と自分達との関わり方について考える機会になりました。
3日目は西湖でのカヤック体験といやしの里での工芸品体験、風穴・氷穴の見学をしました。カヤック体験では2人1組でペアを組み、力を合わせてカヤックを漕ぎました。真っすぐ進むためにはお互いの息を合わせる必要があり、共同作業の難しさを実感しました。工芸品体験では風鈴やうちわなどの制作を通じて、古くから伝わる日本独自の知恵や美意識の高さを感じました。古典的な物の美しさや価値について多くの生徒が新たな発見をしていました。
最終日はレーダードームとふじさんミュージアムを見学しました。ふじさんミュージアムでは最先端のプロジェクションマッピングを使った映像に多くの生徒が魅了されていました。映像や資料を見ることで地元の人達と富士山との関わりについて学び、人や時を超えて長く息づいてきた生活・文化を知ることができました。日本のシンボルである富士山についてもっと勉強し、海外の人達にも伝えられるようにしたいと語ってくれた生徒もいました。
3泊4日の行程を通じ、西湖周辺の豊かな自然環境の中で自然・環境・文化に関する知識を深め、普段ではできない様々な体験をすることができました。同級生らと寝食を共にすることで、友情や連帯感がより一層深まり、攻玉社の生徒であるという誇りも生まれたように感じます。全日程を終えた生徒達の表情には充実感が溢れ、心身共に成長した様子を見ることができました。