「他山の石以て 玉を攻くべし」
本校は、創立者近藤真琴先生が1863年、四谷坂町の鳥羽藩邸に塾を開いたことから始まります。今年で創立160年を迎える、歴史と伝統のある学校です。近藤先生は、50年先の日本を支える人材の育成に志を立て、「和魂漢洋才」を唱え、後進の教育に心血を注いで来られました。今でも、その精神は『攻玉社男子』の中に脈々と息づいています。
攻玉社の校名は、中国の最古の詩集「詩経」の一節である『他山の石以て 玉を攻(みが)くべし』に由来します。「周りから刺激を受けて自分の長所を伸ばす」という意味があります。そのために、校訓である「誠意・礼譲・質実剛健」を実践して、自らを攻(みが)いていきます。「誠意」とは、自分の良心に従い、相手の気持ちや立場なども斟酌(しんしゃく:その時の事情や相手の心情などを十分に考慮して、程よく取り計らうこと)し、誠実に対応できる力のことです。「礼譲」とは、相手に信頼され、好感を持って受け入れられるような礼儀を弁えた対応のことです。「質実剛健」とは、飾り気がなく、自身の能力や役割を弁え、出来る事と出来ない事をしっかりと決められる強き心を醸成することです。
6年間攻(みが)きをかけて成長した「攻玉社男子」は、少々のことではへこたれない逞しさを身に付けた、優しい青年に成長していきます。成長著しいこの6年間を一緒に過ごしましょう。