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OB INTERVIEW

OBインタビュー

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1992年(平成4年)卒業

原後綜合法律事務所
弁護士

牧田 潤一朗

1973年生まれ。1986年攻玉社中学校に入学。1992年慶應大学法学部法律学科入学。1997年同大学を卒業。同年、民間企業入社。その後、最高裁判所司法研修所修習生を経て、2004年に原後綜合法律事務所に入所。現在に至る。

誠意、礼譲、質実剛健-
夢までの長い道のりも諦めない
忍耐と努力の才能を育んだ攻玉社精神。

攻玉社での学校生活は
どんな印象でしたか

当時は校舎もすごく古かったので、入学してみてやはり歴史のある学校だなということを実感しました。印象に残っているのは、毎回授業が始まる前に、黙想を行っていたことです。みんなで1、2分ぐらい目をつぶって呼吸を整えるというもので、学生の時はどういう意味があるのかよくわからずやっていましたが、習慣としてしっかり身についたと思います。卒業してからもその習慣が活きていて、大学受験や司法試験など大事な試験前にも行い、緊張感の中にも落ち着きを感じることができました。
後は、耐久歩行大会も印象に残っています。普段部活動などである程度の運動はしていましたが、1日がかりで歩き続けるという、それまでに歩いたことのない距離を歩行するというのが、とても新鮮な体験でした。
また、中学生の時に参加したロサンゼルスでのホームステイも貴重な経験でした。同年代のお子さんのいるホストファミリーだったので、私はまだあまり上手に英語をしゃべれるわけではありませんでしたが、コミュケーションをとって、何となく会話が理解できたりして、楽しかったですね。当時のロサンゼルス近郊のスーパーでは魚売り場がなかったり、食事の時には巨大なステーキがでてきたり、中学生の私には衝撃的で、海外に興味を持つ良いきっかけになったと思います。今考えると、黙想のような習慣的な教えと、こうした時々行われるイベントなどによって、学力だけでなく精神面でも成長させてもらったなと感じています。

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進路選択や大学受験については
いかがでしたか

私の場合は、小学校を卒業するくらいから弁護士になりたいという漠然とした気持ちがありました。ただ、弁護士にどうしたらなれるのかと具体的に調べて行くと、すごく難しい試験を受ける必要があると知って…(笑)。これはちょっと無理かもしれないという不安な気持ちになったのですが、高校生になった時に、同級生に弁護士を目指しているという友達に出会い、彼も頑張るのならばと本格的に弁護士を目指すことに決めました。自分一人では手が届かない夢かもと少し不安に感じていましたが、周りにそういう夢を持っている人がいると知って、前向きな気持ちで切磋琢磨できたのは良かったです。
学力面では、中学2年生から選抜クラスに入りました。気を抜くとクラスの中で順位が落ちていくのがわかるので、普段の定期試験から順位を落とさないよう意識して努力を続けました。その積み重ねが大学受験のための基礎的な学力に繋がったのかなと思っています。
また、早めにどんどん授業が進んで行き、高校2年生くらいで一通り大学受験に必要な範囲を終えるようなカリキュラムになっていて、高校3年生からはすぐに受験勉強に時間を充てられたこともすごく有利だったと思います。

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大学や社会人生活で
攻玉社での学びを活かせたことはありますか

攻玉社には「誠意、礼譲、質実剛健」という校訓があります。学生として通っている時は、時々朝礼で耳にするくらいで、その言葉をそんなに意識していたわけではなかったのですが、やはり6年間の生活の中で知らず知らずのうちに身についていたんだなと感じます。
あまり派手さだけを求めて、中身の伴わない状態は望ましくないですし、きちんと自分の中身が充実するよう日々努力していくべきという想いがあって、これまでも私自身、実践してきました。攻玉社を卒業した周りの友人たちを見ても、地道にコツコツと努力を続けながら、社会人として活躍している人が多いので、そういう意味では学校で学んだことが社会人になってからも生きているなと思います。

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最後に、在校生や受験生へメッセージを

私自身、やはり司法試験に受かるまでかなり勉強漬けで、「こんなに勉強しないといけないのか…」と思うぐらいでした(笑)。ですが、自分にとって大事なこと、価値あることというのは、ある程度時間をかけないと手に入らないことも多いと思います。ですから、そこは短期的な結果だけを求めるのではなく、焦らずじっくりと腰を据えて、努力を続けながら、長期的に考えて目標達成を狙ってもらえたらなと思います。道が遠くに見えるから諦めるのではなく、まず自分で歩みを進めて、近づく努力をしてみたら、手に入るということも十分有り得るのではないかなと思います。

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社会で活躍する先輩が語る

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